リハビリって聞いたことはあるけど具体的には何をするの?
高齢者にリハビリが必要なのはどうして?
介護保険を利用して、リハビリは受けられるの?
うちのおばあちゃんもリハビリしてもらってるけど…マッサージとは違うのかな?
リハビリテーションという言葉を聞いたことはあるけど具体的に何をするのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はリハビリテーションとは何か、どのような種類があるのか、介護保険を利用してリハビリテーションを受けられるところ、などリハビリテーションの基本情報について解説したいと思います。
記事後半では自宅でできる簡単リハビリについてもご紹介しますので、是非最後まで目を通してくださいね。
この記事でわかること
- リハビリテーションとは何か
- リハビリテーションの種類
- 高齢者にリハビリが必要な理由
- もしリハビリが行われなかったらどうなるのか
- 介護保険利用でのリハビリテーション
- リハビリとマッサージの違い
リハビリテーションとは?
リハビリテーションとは、病気や怪我などで低下した身体機能を回復させたり、元のような日常生活を送ることができるようにするための治療のことです。
脳卒中や脊髄損傷などの病気の方、骨折などの後遺症やリウマチ疾患、また高齢者の廃用予防や認知症予防などを対象にリハビリは行われます。
リハビリテーションの種類
リハビリテーションには、様々な種類があります。
身体機能を回復させるための理学療法、日常生活の動作能力を向上させるための作業療法、言語や嚥下の機能を改善するための言語聴覚士などが挙げられます。
それぞれの専門家が患者さんに合った治療を行い、機能回復や日常生活の改善を目指します。
理学療法士(PT)
理学療法士(PT)は、身体的な障害に対する治療や運動療法などを専門とする医療従事者です。PTは、痛みや運動制限の原因を特定し、独自の治療計画を作成することができます主な治療内容は、筋肉や関節の運動・動作の改善や機能回復、歩行・バランスの改善、痛み管理などです。
作業療法士(OT)
作業療法士(OT)は、身体的、精神的、社会的な要因によって障害が生じた場合に、その障害を克服するための支援を専門とする医療従事者です。主な治療内容は、日常生活動作(ADL)の向上や自己決定力の向上、職場復帰支援、レクリエーションの提供などです。
言語聴覚士(ST)
言語聴覚士(ST)は、言語障害、嚥下障害、聴覚障害など、言語と聴覚に関する問題を診断し、治療する専門家です。STは、言語聴覚障害が原因でコミュニケーションの問題を解決するため、患者のコミュニケーション能力の回復をサポートします。 主な治療内容は、発声・発音・言語・聴覚の矯正・改善、飲み込み・嚥下の改善などです。
高齢者がリハビリテーションを行う目的
高齢者は、身体的な変化や病気、怪我によって日常生活に制限が出ることが多くあります。
日常生活における制限の改善、身体機能の衰えの予防のためにリハビリテーションが必要になります。
高齢者がリハビリテーションを行うことで、身体機能を回復させ、日常生活を自分で行えるようにすることができます。
また、リハビリテーションにより、認知機能や社会的な交流の向上も期待できます。
介護保険を利用したリハビリテーションもあり、リハビリを受けることで高齢者の生活の質を向上させることができます。
もしリハビリテーションが行われなかったらどうなるのか
リハビリテーションが行われない場合、病気や怪我が悪化し、身体機能や認知機能が低下してくことが予想されます。
特に高齢者にとって、リハビリテーションは重要な役割を持ちます。高齢者は身体的な変化や病気、怪我により日常生活に制限が出ることが多いため、リハビリテーションを通して身体機能を回復させることが必要です。 、介護保険を利用したリハビリテーションもあり、高齢者の生活の質を向上させることができます。
リハビリテーションの対象となる疾患
脳卒中
脳の血管が詰まるか破裂することで、脳機能が障害される病気です。
身体の半身が麻痺し、自由に歩けなくなる、上手く話すことができなくなる、身体の自由がきかなくなり日常生活を自分で送ることができなくなる等の症状が現れることがあります。
リハビリテーションでは、身体の機能回復や、日常生活での動作を改善するためのトレーニングが行われます。
骨折
骨が折れることで、歩行訓練や関節可動域訓練、筋力訓練などを行い、手術や入院によって衰えた身体機能の改善を行います。また怪我無く安全に生活を送ることができるよう、手すりなどの設置についての提案を行います。
関節リウマチ
関節の炎症や変形によって、歩行や日常生活に支障をきたします。リハビリテーションでは、炎症を抑えるための運動療法や、関節の可動域を改善するためのストレッチ、筋力トレーニングが行われます。
認知症
認知機能の低下が起こっている病気で、高齢者に多く見られます。リハビリテーションでは、認知機能を維持するためのトレーニングが行われます。
それぞれの疾患におけるリハビリテーションの内容は異なりますが、基本的には身体機能や日常生活動作の回復、機能維持を目的としています。
具体的には、運動療法や筋力トレーニング、歩行、認知訓練トレーニング、日常生活動作の訓練などが行われます。
また、病気や症状に合わせた個別のリハビリテーション計画が作成され、専門的なリハビリスタッフによって適切なサポートが行われます。
介護保険を利用した高齢者のリハビリテーション
介護保険制度は、高齢者の方々が安心して暮らすことができるよう、医療や介護に関する費用の一部を国が負担する制度です。ます。
通所リハビリテーションとは、病院や介護施設などに通って、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門職が個別にリハビリテーションを行うことです。ように自宅に来てもらい、30分程度の短い時間でリハビリを行います。訪問リハビリは、自宅で生活する高齢者に対して、家庭訪問をしてリハビリを行うことです。
デイサービスの「機能訓練」は、高齢者の日常生活に必要な機能を維持・向上させるためのトレーニングを行うもので、主にリハビリ的な要素が含まれています。リハビリテーションが中心で、理学療法や作業療法、言語聴覚療法が行われます。機能訓練と通所リハビリテーションの違いは、プログラムの目的や内容、行う場所が異なる点です。
介護保険を利用してリハビリを受けられる場合は、まず医師の診断書が必要です。診断書もとに、リハビリテーションが必要な程度や、どの種類のリハビリテーションが適切かが決定されます。保険でリハビリを行うことができます。
まとめ
リハビリテーションとは、病気や怪我によって身体機能に障害が生じた患者さんの、身体機能を回復させたり、日常生活を元に戻すための治療のことです。リハビリテーションの専門家であるセラピストが患者さんそれぞれの状態に合った治療を行い、効果的なリハビリテーションを行うことが大切です。
リハビリテーションは一過性のものではなく、継続的な取り組みが必要です。高齢者の方が自分自身の健康管理に積極的に取り組み、定期的に運動や身体機能の維持・向上に努めることが、健康寿命を延ばすためにも大切です。
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